3/14にフィリピン マニラに入った。
初のフィリピン訪問だ。空港を出るや否や、リゾート地を思い出させるようなパリッとした青空、視界も良好で、暑い。ハノイの霧がかったような暗くてひっそりした景色とは真逆で驚いた。
空港からホテルに向かう車中に移ろう景色は南米のようだ。
長らくスペイン・アメリカの植民地だった事が、ラテンなアメリカン、つまり南米的な街並みを作っているのだろう。今回は都心部のBGCというエリアにあるホテルに宿泊する。
夕食後に早速、ホテル近くのスーパーに行った。
今回、フィリピンで是非食べたい!と期待していたのは、大好物のトゲバンレイシだ。スーパーに着いて早速フルーツコーナーを探していると、なんと、ありました。しかも一番デカいのはヤワヤワでまさに食べ頃。デカ過ぎて全部食べきれなさそうだが、背に腹は変えられぬと思い買い物かごに入れた。
トゲバンレイシの左横にはサポジラが売られていた。あまり美味しいものでもないが、触っていると1つだけヤワヤワの果実があって、食べてくれ〜と言わんばかりだったのでそれも買い物かごに入れた。
そしてトゲバンレイシの右横にはカニステルが売られていたが、触ると全部カチコチに硬かったので買わなかった。
カニステルの下にはマンゴスチンがあった。大好きなので1つ買い物かごに入れた。
また、カニステルの右横には紫色のスターアップルがあったが、ベトナムでガッカリした経験から、買い物かごには入れなかった。
スターアップルの右横にはなんと!!パッションフルーツ グラナディージャが売られているではないか!!初めて見た。
2つ買い物かごに入れた。
そして初めてシンカマスというものを見た。フルーツコーナーに置いてあるが、どう見ても野菜(根菜)っぽいので、売り場のお姉さんに「これは果物か?」と訊くと「そうだ。」というので「野菜じゃないの?」と確認すると「果物だ。甘い。」というではないか。しかしどう見ても野菜(根菜)なのでスイカやメロンのような野菜系の果物なのだろうと解釈し「試しに食べてみたいから食べ頃のを1つ選んでくれないか。」とお願いすると「それならこっちに来い」と案内された売り場を見ると、カットフルーツになって売られていたのでそれを買う事に。
また、同様にトゲバンレイシも食べ頃のものが半分にカットされパックになっていたのでそちらと交換。
そしてもう1つ。紫色のスターアップルもカットされたものがあり、真紫色の果肉にどうしても興味があったので、期待しない前提で買う事にした。
その売り場のお兄さんが、「君が持っているサポジラ、マンゴスチン、パッションフルーツ グラナディージャもカットしてパックに入れてあげるよ。」と声をかけてくれたので、喜んでお願いした。なぜなら、ホテルにフルーツナイフがあるか分からなかったからだ。サポジラはくし切りにしてパックに、マンゴスチンは硬い皮に切り込みを入れて中の果肉だけを取り出してサポジラと同じパックに入れられた。パッションフルーツ グラナディージャも1つ目の果実の果皮をカットして中の果肉をこれまた同じパックにドロドロと流し込んだ。え!?と思い、2つ目の果皮に切り込みを入れたところでストップをかけ「今切ったものは切り込みだけ入れたらラップでグルグル巻きにしてくれ。」とお願いした。これで買いたいものは終わり。
他にも、ドリアンやタマリンド、龍眼などが売られていた。
ホテルの部屋に戻る。やはりフルーツナイフは置いて無かった。カットしてもらってよかった。
買ったフルーツを部屋のテーブルに並べた。
まずはシンカマスを食べてみる。チーズっぽい見た目と違って、梨のように瑞々しい。ほのかに甘い。しかし、やはりフルーツではない根菜のような風味がある。これ食べるぐらいなら普通に梨を食べたい。このシンカマスには一緒にソースが付いていた。スルメのような匂いの得体の知れないソースで口にしたくない。
次にサポジラを食べた。既に知っての通り柿と黒糖を混ぜたような味だ。ヤワヤワだっただけにもう腐りかけているのか、奈良漬のような風味もある。勘弁してほしい。頑張って全部食べた。二度と食べたくない。
次にマンゴスチンを食べた。完璧だ。果物の女王ここにあり。最高に美味い。
次はドキドキのパッションフルーツ グラナディージャ。まずはタッパーに流し込まれた方を食べる。酸味があまりないが、一般的に言えば味は美味しい。しかし、エドゥリスのように酸味がある方が美味しいと思う。それと、エドゥリスのようなトロピカルな風味も物足りない。次に、果皮に切り込みだけ入れて閉じてラップしてもらっていたものも食べたが、やはり同様の感想。
次は紫色のスターアップルを食べた。ん〜。ベトナムで食べた緑色の方が美味しかった。紫色の方がよりアビウに近い。酸味のあるアビウといった感じだ。緑色より甘味が少なく、アントシアニンの影響か、シブ感があり、その点がアビウっぽさを感じさせる。
最後にトゲバンレイシを食べた。思ったより酸っぱい。こんなに酸っぱかったか?と一口目はギョッとしつつ、食べ進めた。種の周りの果肉を吸いながら食べる感じだ。種の周りには噛み切れない繊維質な果肉が筋肉のように付いており、その種と筋肉のような果肉の間に果汁化した果肉が血液のように充満している。吸って口に入る果汁化した果肉はザラザラしていて、酸っぱいヤクルトのような味。吸い尽くしたら、種と筋肉のような果肉を吐き出す原理だ。なんとか完食はしたが、丸ごと1個だったら食べきれなかった。正直、記憶より美味しくなかった。生産者や生産地、果物本来の個体差の問題なのか、勝手に美化し過ぎていたのか、収穫期・食べ頃などの問題なのか不明だ。また次食べる機会があれば挽回して欲しい。
明日は熱帯果実を食べる機会があるか不明だ。夜22時にホテルを出発し、深夜便で日本に帰る予定だ。
食レポネタがあれば「その2」としてレポートしたい。