熱帯果樹ファンを2つに大分すると、コレクター系と生産者系だ。
コレクター系: 他人が持っていない希少な苗を持っている事に優越感を感じる。結実させれるかどうかより持っているかどうかに重きを置き、趣味的要素が強い。また、屋内でLED栽培が多い。
生産者系: その土地の環境でコストをかけずに収穫できるのか、美味しいのか、売れるのか、といった実用性、コストパフォーマンスに重きを置く。沖縄の農家さんに多く、屋外栽培が多い。
さて、私はと言うと、コレクター系の要素も多分に含む生産者系かな、と。恐らくほとんどの人が、どちらかではなく、ハイブリッドだと考える。
以下は、そのような私の意見である。
1. 大好物なのに最初から手を出さなかった品種
・ マンゴスチン
・ ドリアン
理由: 年間を通して20度以上ないと結実しない。
20度以下になっても枯死する事はないが、結実しないなら栽培する意味がない。結実するぐらい立派になった木を置ける床面積と天井の高さ、その広さを年間20度以上を維持できるような財力がない。
真冬でも10度を下回る事がほとんど無い沖縄でも、加温ハウスでないと結実しない。
ただし1つだけ、メスタマンゴスチンは有望。
2. 食べてみてガッカリした品種
・ ブラックサポテ
→味も香りもない。かすかに感じる味は柿の味。
チョコレートプリンは見た目だけ。
・ アメイシャ ( ピーナッツバターフルーツ )
→味も食感もずばり干柿。
もしくは茹でピーナッツ。
ピーナッツバターなんて微塵も感じさせない。
・ ブラックベリージャムフルーツ
→プルーン味に少し漢方茶のような風味。
かすかにアルコールっぽさを感じなくも
ないが、ウイスキーボンボン味ではないし、
ブラックベリージャム味では全くない。
・ アビウ
→ズバリ、くず切り餅。
半乾きのタンクトップ風味が微少にする。
・ スターアップル
アビウにそっくりな味。一口食べてみるだけで
十分で二口目に手は伸びない。
・ ベルベットタマリンド
美味いものでもない。
ボロスカのスポンジのような食感。
3. 耐寒性が低い・乾燥に弱すぎる
・ カカオ属
(カカオ、モキャンボ、クプアス、他)
・ ランバイ(バッカウレア)属
(ランバイ、ロンコン、タンポイ、
バーミーズグレープ、レッドスターフルーツ、他)
・パンノキ属
(マラン、ペダライ、ジャックフルーツ、他)
・ マンメア属
(マメイアップル、他)
・ マティシア属
(チュパチュパ、他)
・ コラノキ属
(コーラ パシカーパ、コーラ アクミナータ、他)
コレクター系の要素が強い方は1も2も3もお構いなしだろう。
特に3は屋内でのLED栽培で克服できる。
もしくは至れり尽くせりの小さなハウスで特定品種に特化してあまりコストをかけずにやる方もいるかもしれないし、財力があって広いハウスでも温度を年間最低18度ぐらいを維持するか、もしくは温泉地などでやる、など。