大里グリーンさんから2019年6月に購入したアビウの取木苗。
インターネットで購入した苗は通常実家に届くようにしている。私が会社員であり平日は油山に行けないが、父は自分の仕事として毎日 油山の果実農園(主にすもも)に行っているので父に油山へ持込んでもらう為だ。
このアビウ第2号が実家に届いた日には「何やらジャングルのような苗が届いているよ。」と梱包の箱の穴から中を覗き込んだ母から電話があり、翌朝、油山で梱包をといた父から「何やコレ?お化けのような苗だぞ?」と電話があった。
その頃は梅雨時で、土日が雨で油山で作業ができず、平日に晴れると「あ〜。ここでこんな事をしている場合じゃないのに。。」と、自らの本業そっちのけな気分になっていたぐらいだったので、それを聞いたらなおさら会社で仕事中にソワソワしてしまう。
早速、次の土曜に油山へ向かい、そのアビウ第2号の姿に驚いた。160cm程の高さで幹の根元は太さも長さも、ジョージアの細長い茶色の缶コーヒーぐらいで、そこから2本の細い幹が上にクネクネと伸びている。そこから枝がこれまたクネクネと長く伸びていて収集がつかない感じだ。
そしてなんと!!そのクネクネ曲がった枝にはびっしりとツボミが無数に付いていた。「これが全部果実になると大変な事になるぞ。」とニヤけが止まらない。
<2019年6月13日>
その10日後には白い花が咲いた。花が開いているのに開いていないように見えるなんて、なんて控えめな花なんだろう。と、私は絶好調だったが、その後、信じられない事に一つも結実しなかった。
<2019年6月23日>
ネットで調べてみると、同じく花は咲くのに結実しない、という方がいらっしゃった。なぜか?まだ苗が若過ぎるのか?翌年に期待しよう。
そうしていると、しばらくしてメルカリでアビウの果実が販売されているのを発見。食べた事がなかったのですぐさま購入。出品者様のご好意でパッションフルーツとピンクグァバをオマケで頂いた。
<2019年8月7日>
冷蔵庫で冷やし、翌日 早速半分に切ってみると、中の果肉はゼリーのようにプルプルしている。果肉をスプーンですくって口に入れると、ん?、、、甘いけどクソ不味い。半乾きのタンクトップと同じ香りが口の中に広がる。味はくず切り餅のような甘い和菓子のようだ。ガッカリだ。しかし、女子達は美味しい美味しいと言って5個全部食べてしまった。よかった。
<2019年8月8日>
さて、アビウ第2号の話に戻るが、8月にまたツボミがたわわに付いたが やはりこの時も結実には至らなかった。
<2019年8月17日>
その後、冬に葉を落としていたが、春が来て新芽が伸びてきた。下の画像で根元の太い幹や、クネクネの枝の様子が見える。
<2020年3月22日>
<2020年4月5日>
今年、結実したら、樹上で完熟させて収穫してみよう。あの半乾きのタンクトップと同じ香りは、発送の為に未熟果で収穫されていたせいかもしれない。
夏になり、葉が茂り元気になった。背丈も180センチを超えた。
<2020年8月2日>
花芽だろうか。前年2019年にも同じ時期にツボミが付いた。
<2020年8月12日>
<2020年8月16日>
<2020年9月20日>
花は咲いたが、結実はしなかった。
<2020年9月21日>
<2020年11月22日>
昨年の冬は葉がほとんど落ちてしまったが、今年は寒さが厳しくハウス内の最低温度が昨年より約7度低いのに葉が落ちなかった。環境に慣れて耐寒性が上がってきているのか。葉は乾燥してダラリとしているので元気とはいえないが、来年の冬は余裕で越せるかもしれない。
<2021年1月11日>
その後も厳しい寒さが続き、葉が結構落ちたが、残った葉もある。
<2021年2月22日>
なんとか厳寒の冬を乗り切った。
<2021年5月3日>
活気を取り戻すために、幹を強剪定した。
<2021年7月24日>
<2021年8月9日>
強剪定していたので新芽が沢山出ている。
<2021年8月15日>
<2021年9月23日>
<2021年9月25日>
<2021年10月24日>
<2021年11月23日>
<2022年1月3日>
耐寒性がかなり上がって、今年の冬は余裕を感じられる。
<2022年2月11日>
<2022年3月20日>
<2022年5月2日>
<2022年6月13日>
<2022年7月18日>
<2022年8月16日>
<2022年9月25日>
<2022年10月10日>
2019年の8月初旬に食べたアビウの感想が、「半乾きのタンクトップと同じ香りが口の中に広がってクソ不味い」だった。それから3年が経ったが、アビウについて美味しいというコメントしか見た事がない。
どうもおかしい。と考えていたが、メルカリで外間青果店さんが6玉を販売されていたのを見て、もう一度確認してみようと思い購入。
クール便で送って頂いた。
<2022年10月17日>
到着時に驚いたのが、果実がホテホテに柔らかい事。2019年8月に食べたものは固かった。当時の画像を振り返って見ると、まだ真ん中から下辺りは緑色っぽかった。今回は完熟したものをクール便で送ってくださった、というのが前回からの大きな変化点だ。
クール便で冷え冷えで届いていたので、早速半分に切ってみると、前回と違って果皮が薄くて果肉が多い。
<2022年10月17日>
果皮は茶色くなっている部分はあるが、果肉には影響が無かった。果肉は前回同様、ゼリーのようにプルプルしている。
果肉をスプーンですくって口に入れると、ん?、、、半乾きのタンクトップと同じ香りはしない。甘くて美味しい。やはり、味はくず切り餅のような甘い和菓子のようだ。酸味は無い、と書かれている方もよくいらっしゃるが、ゼロでは無い。ほのかに分からないぐらいの酸味が、爽やかさを出している。この酸味はカニステルと同じ酸味だ。カニステルがサツマイモの味と違うのは、ほのかな酸味が爽やかさを与えている点だと考えているが、このアビウも同じく。
ただ、激ウマか?と訊かれれば、くず切り餅ぐらい美味しい。という回答になるだろう。
何口か食べる内に、あの半乾きのタンクトップ味を若干思い出させる風味が微少ながらした。これはアビウの持つアクというか、ヤニ感というか、シブ感というか、そういったものだと感じた。果実が未熟な内には強く、熟するにつれて薄まっていくのだろう。
アビウの汚名返上ができてよかった。あと5個は女子達に食べてもらおう。
次回購入する際には、外間青果店さんから購入するか、そうでなければ、しっかりと樹上完熟したものを発送直前に収穫してクール便で送ってくださるような方に購入元を限定しないと、美味しさにかなりの大きな違いが出るとわかった。
<2022年11月6日>
<2022年11月28日>
<2022年12月30日>
<2023年2月26日>
<2023年3月21日>
<2023年5月6日>
<2023年6月11日>
<2023年7月17日>
<2023年8月17日>
伸びきった枝を剪定して2本だけ上向きに固定して2本仕立てになるようにした。
<2023年10月9日>
<2023年11月26日>
<2023年12月30日>
<2024年2月4日>
<2024年2月24日>