2019年6月月初に大里グリーンさんから購入したピンクグァバの取木苗。
花付き と謳われていたが、到着時には結実したばかりの果実が1つ付いていた。
<2019年6月9日>
じつはグァバは美味しくない果実だと思っていた。
マレーシアに駐在する前にも食べたが、あの加工品のトロピカルな美味しいグァバ味に対し、本物の果実は味が薄くて味気なく、食感も硬くて美味しくないと。
マレーシアでは飲食店が並ぶ辺りにフルーツスタンドがあり、串が刺さったカットフルーツが袋に入れられ売られている。食後のスナックだ。飲食店で食事を済ませた後、オフィスや自宅への帰路、食べながら帰る為にお客が買う訳だ。美味しいのはダントツでマンゴーだが、美味しくないのはダントツでグァバだ。大抵は黄緑色のゴツゴツした皮と白いパスパスした果肉をぶつ切りにしたものが入っている。グァバを買う場合はスタンドに置いてある茶色の粉を多目にぶっかけてその場を去る訳だが、グァバ自体に味がないもんだから、粉味を味わっているようなもんだ。ジューシーでもなくただただ硬いし食感も最悪だ。
油山での熱帯果実の栽培を始めた頃の2019年4月、5月に買った苗にグァバが無いのはそんな訳だったが、友人の南アフリカ人が言うには、果肉がピンクの品種をボテボテになるまで完熟させて食べると甘くて柔らかくてジューシーで香りが良くて美味しい、と言うではないか!! そうか〜、あの加工品のグァバ味の美味しさは、そこから来てるのか?と興味が湧き、丁度その時に販売されていた苗がたまたまこのピンクグァバ第1号だ。これが購入に至る話。
その後、ピンクグァバの果実がメルカリで販売されているのを発見!即購入(下の1つ目の画像の右側半分)。到着すると、マレーシアで食べていたグァバとは違い、小さめで、形は綺麗な球形に近く、果皮が比較的ツルッとしている。香りはいい。一つだけ既に柔らかかったので切ってみると美しいピンクオレンジの果肉が露わに。早速食べてみると、確かに甘い。マレーシアのとは違い、種が硬くて気になる。その後、追熟度合いを色々変えながらベストタイミングを探りつつ全部食べたが、総じて南アフリカ人の友人の表現程、美味しいものでもなかった。非常に残念だった。
<2019年6月15日>
しかし、ピンクグァバ第1号の果実は肥大し続ける。
この第1号が驚く程に美味しい、という事への一つの望みは樹上完熟だった。
メルカリで購入したものは完熟を待たずに収穫され、メルカリに出品、売買成立し、発送されて到着、更にベストになる迄 追熟して食べたので、収穫から食べる迄 2週間は経っているだろう。
その2週間を樹上で太陽の光を浴びながら待つ訳だ。
<2019年8月4日>
<2019年8月17日>
そしてついに!結実から2ヶ月半。完熟した。
<2019年9月21日>
外見が、マレーシアのものともメルカリで購入したものとも全く違う。洋梨型でピンク色のマダラ模様が入った山吹色。表面はスムーズだ。ピンクグァバと言えど、グァバには無数の品種があり、ピンクグァバとは単に果肉がピンクのものをひっくるめた総称で品種名ではない。
皮を剥くとバナナの皮の様に剥け、中のジューシーなピンクの果肉から、果汁が手を伝い作業着の袖の中に流れ込む。
(いつも後から思うのだが、自分自身がいかにブロガーに相応しくないか、食べる時のリポートができるような、果実の中の様子等の画像がないのである。まあ、そんな場合じゃないという事だろうか、1つしか無ければ、美味しく食べたいものだ。2つ目以降なら撮る余裕も出るかもしれない。)
かぶりつく。
ジュワ〜!!!、、、っっ、んっ、炭酸?え?え?んむー!!(悶絶) んんー。なんこれ!?え?えー?
驚く程の感動する美味さとはこの事だ。最初、炭酸かと思った。口の中で何が起こったかは分からない。ジューシーな果肉にバブル感を感じた。そういえば、初めて苺大福を食べた時も炭酸かと思った。
味はあの加工品の美味しいグァバ味のそれに近く、ただ しかし、生の果実の自然な味わいであり、甘みも強い。トロピカルな風味が口から鼻にムーっと抜ける。最高だ。美味い。美味すぎる。
結局一人で全部食べてしまったが、この感動を誰かと共有したい。よし、来年は沢山結実するよう頑張ろう、と意気込む。
<2019年10月26日>
冬は落葉せずに軽々と乗り切った。耐寒性は強いようだ。
<2020年3月22日>
そして購入から約1年、2020年の花が開花した。受粉を促す様に、祈りながら指で触りまくった。
<2020年5月16日>
どうやら結実したようだ。まだまだ安心出来ないが、とりあえず結実しただけでも嬉しい。
<2020年5月30日>
その後、また開花結実した(画像左側)。これで2つ目だ。
<2020年6月13日>
<2020年6月19日>
<2020年7月5日>
<2020年7月24日>
<2020年8月1日>
そして新たに2つツボミがついた。
<2020年8月1日>
<2020年8月7日>
1つのツボミが開花直前。
<2020年8月11日>
翌日に開花した。
<2020年8月12日>
それから4日後、盆明けに油山に来てみると、既にもう一つの花も開花し終えて結実しているように見える。
<2020年8月16日>
一つは落果した。
<2020年8月22日>
<2020年8月22日。残ったもう一つ。>
<2020年8月22日。先に結実した2つ。>
<2020年9月19日>
1つが完熟していたので、ハウス第2棟を建てるのを手伝ってくださった方に差し上げた。
<2020年9月19日>
もう一つはまだ少し緑がかっている。
<2020年9月19日>
後から追加で結実した一つはもう1ヶ月ぐらいかかりそうだ。
<2020年9月19日>
残った方も収穫した。
<2020年9月21日>
ここで驚きの話が。
2020年の1つ目の収穫した果実はハウス第2棟を建てるのを手伝ってくださった方に差し上げたが、その方に感想を訊いたら、「あっさりしたパッションフルーツのような感じで、上品さはあるが感動するほどではない。」というコメントが返ってきた。ん?あれ?と思ってる頃に、2つ目の収穫した果実が4日程 追熟して食べ頃になっていたので冷やして食べてみた。
<2020年9月27日>
ガーン、、、、!?
味が薄い。甘くない。。。
2019年に食べて感動した同じピンクグァバ第1号から採れた果実なのに、味が天と地ほどの差がある。なぜ?!考えられる要因は2つある。
1つは収穫が早すぎた事。2019年は果皮が赤くなり、亀裂が入りボテボテになるまで樹で完熟させたが2020年は黄色く色づいた時点で収穫し 4日程追熟させた。その違いか?
もう一つは2019年は屋外で栽培したが、2020年はハウス内で栽培した。明るさは大差ないが、2020年は直射日光が当たっていない。その違いか?
このピンクグァバ第1号にはあと1つ果実がまだ付いているので、今度はボテボテになるまで樹で完熟させてみよう。それを食べればどちらの要因かが分かるはずだ。
11月末にハウス第2棟(無加温のビニルハウス)に移した。8月16日に結実した果実があと1つ残っている。
<2020年11月22日>
<2021年1月10日>
収穫期を逃し、落果して腐らせてしまった。
<2021年2月20日>
<2021年2月23日>
なんとか厳寒の冬を無加温で乗り切った。
<2021年5月4日>
ツボミが5つ付いた。1つは赤くなっているので咲かないかもしれない。
<2021年7月24日>
<2021年7月25日>
その後 4つは結実、赤くなっていたツボミは咲かなかった。
<2021年8月6日>
結実した4つとも生理落果してしまった。
<2021年8月9日>
<2021年8月15日>
大量のツボミが付いた。
<2021年9月23日>
いくつかは開花して既に結実しているが、ほとんどが今にも咲きそうにツボミが膨らんでいる。
<2021年10月24日>
<2021年11月23日>
花が終わっていた。これからいくつ結実するか、だ。
<2022年1月3日>
<2022年3月21日>
<2022年5月8日>
<2022年6月12日>
<2022年7月17日>
8月中旬に見ると、大量の果実が付いていたが、カイガラムシがそれらの果実に付いていたので「野菜うまし」(アースガーデン)をスプレーした。1週間後に見に行くとカイガラムシは殲滅されていたが、果実が2つ落ちてしまっていた。それでも樹上には果実が21個残っていた。
<2022年8月20日>
摘果していないのであまり肥大していない。
<2022年9月23日>
カイガラムシ被害のせいか、最近付いたようなまだ小さい果実(8月にカウントした21個に含まれない)が取れてしまっている。
<2022年9月24日>
小さいながらも熟れて黄色くなっている果実を触ると1つ取れてしまった。いつも農園にお手伝いに来てくれる友人に追熟して食べるよう言って献上した。感想を聞こう。
<2022年9月24日。右側はレモン。>
大きめで熟し具合がかなり進んでいる果実が樹に付いている。
<2022年9月25日>
カラス被害が酷く、完熟して収穫というタイミングでカラスに食べられる。9月25日に画像を掲載した果実も食べられてしまった。
10月9日に同志が油山農園に見学に来てくださったので一つ献上した。
<2022年10月9日>
この時点で樹上に残った果実は17個。カラスに2個食べられているという事だ。
<2022年10月10日>
11月4日に、同志の農園に見学に行かせて頂いたのだが、手土産に1つ収穫した。
<2022年11月4日>
残った果実のほとんどが黒星病になっていたので捨てた。被害を受けていない綺麗な果実が残り2つとなっていたが、11月5日に遠方からまた別の同志夫妻が油山農園に来園されたので収穫頂き、持って帰って追熟して食べてもらうようお願いした。
<2022年11月5日>
<2022年11月28日>
<2022年12月31日>
<2023年3月21日>
<2023年5月7日>
<2023年6月11日>
<2024年2月4日>