2022年6月末にヤフオク!にて購入したシャカトウの実生苗15本。
<2022年7月2日>
実は熱帯果樹栽培を始めた2019年当初、シャカトウを食べた種を植えて芽が出た実生苗が10本弱あった。しかしその頃には、ジャンボシャカトウの幼果付きの取木苗を多く購入していたりしていた為、それらの小さな実生苗にはあまり関心がなく、世話も片手間だったせいか、冬には枯らしてしまい、その事自体気にかけてもいなかった。
しかしそれから3年が経ち分かってきた事は、実生苗のポテンシャルだ。2019年に購入したジャンボシャカトウの取木苗達は、3年経ってもさっぱり大きくならない。それどころか冬が来る度に枝が枯れ込んで、どんどんとチビていく。冬をやっとで乗り越えて、夏場に回復したと思ったら、朝晩が冷え込んで秋になり、また冬が来る、というギリギリのサイクルで回っている。最初の1-2年はツボミを付け、結実もしていたものの、例年より寒い冬が2年連続で来た事もあり、もはやツボミさえ付かなくなってしまった。
しかし、同じく2019年に購入したレッドアテス(赤シャカトウ)の実生苗は、ジャンボシャカトウの取木苗達と同じぐらいの幹の太さだったが、どんどんと幹が大きくなり、枝葉を広げ、ついに3年後の今、大量のツボミをつけるようになった。
この差は、ジャンボシャカトウとレッドアテス(赤シャカトウ)の差だけとは思えない。
実生苗は結実するまでに年数を要すが、やはり根がしっかりとしている分、立派な樹になるようだ。取木苗は、その年に果実を付けたりするかもしれないが、将来性を見据えたら極力避けた方が良さそうだ。
この現象は、ビリバデリシオサの第1号(実生苗)と第2号(接木苗)でも分かるように、実生苗と接木苗でも同様で、園芸品種などでない限りは、実生苗で着実に苗を大きくして果実を付けれる大きさに樹を育てた方が安心だと考えている。もちろん、耐寒性が高いポポーを台木にしてビリバをハウスの外で越冬させている、まさに尊敬しかないようなチャレンジをされている方もいる。こういった方が日本での熱帯果樹栽培の可能性を広げ、新天地を開拓してくださっていて、まさにその恩恵にあやかっているわけだが、加温ハウス内でバンレイシ科を栽培する今の自分のスタイルを考えれば、実生苗を着実に育てる事を見直してみよう。と思った次第である。
<2022年7月27日>
<2022年8月6日>
<2022年8月18日>
<2022年9月25日>
<2022年10月10日>
<2022年11月6日>
<2022年11月28日>
<2022年12月30日>
<2023年2月26日>
<2023年3月21日>
<2023年5月4日>
新芽が出てきたが、真ん中(写真を撮る際に真ん中に集めた。)の3つが問題有り。
<2023年6月10日>
下の写真の下段が真ん中の3つだが、まずは右端。カラスに遊ばれて引っこ抜かれたようだ。根が全部土から出てカラカラに干からびて枯死していた。次に真ん中。かなり根元まで枯れ込んでいたが、根元は断面が緑色だったので継続して様子を見る。最後に左端。根元まで完全に枯れていたので根を確認。
<2023年6月10日>
どうもかろうじて根は生きているようだったので、再度土に埋めてもどした。このまま様子を見る。
<2023年6月10日>
梅雨時になり元気になった。真ん中の3つは、右端は前回6月に枯死を確認済。次に真ん中だが、かなり根元まで枯れ込んでいたが、復活してきている。最後に左端。根を確認すると、やはりまだかろうじて根は生きているようだったので、再度土に埋めてもどした。このまま様子を見る。
<2023年7月16日>
台風対策で苗が倒れたり飛ばないよう父がコンテナの中に移してくれていた。コンテナの中を覗き込んで見ると、全体的には問題なさそうだったが、1本枯れかけているのを発見。持ち上げて確認したが、原因は不明。シャカトウの生命力を信じてそのまま復活を待つ。前回述べた真ん中の3つの内、その真ん中だが、さらに復活してきている。左端は根は確認していないが新芽は出てきていない。
<2023年8月20日>
<2023年10月9日>
8月20日に枯れかけていた苗は結局、幹の3分の2位が枯れ、下の方から新芽が伸びていたので、枯れた幹の部分を切った。
<2023年10月21日。幹の枯れた部分を切る前と切った後。>
<2023年11月26日>
新たに別の1本が枯れかけているのを発見。持ち上げて確認したが、原因は不明。そのまま復活を待つ。
<2023年12月10日>
<2023年12月30日>
6月10日に書いた、真ん中の3つの中の左端は7月16日以来、根を確認していなかったので見てみると枯れていた。枯死を確認。
<2024年1月7日>
次に、6月10日に書いた真ん中の3つの中の真ん中は元気な様子。
<2024年1月7日>
一番の驚きは、8月20日に枯れかけていた苗が10月21日には元気になっているのを確認していたわけだが、その苗だけが青々としているのだ。他の第3号の苗達の葉は寒さで黄色ないし黄緑色になってしまったが、この1本だけ全く葉色が違う。寒さによるものでなくても、なんらかの理由で一度瀕死の状態を経験すると寒さにさえ強くなるのだろうか。
<2024年1月7日>
12月10日に新たに枯れかけていた苗はまだ動かない。春まで様子を見る。
<2024年1月7日>
新たに2本、元気がない。寒さに弱いのだろうか。まだこれから冬で一番寒い2月が来るというのに、大丈夫だろうか。
<2024年1月7日>
8月20日に枯れかけていた苗だけが依然、青々としている。
<2024年2月18日>