ビバ熱帯果実 in 油山

2019年春から福岡 油山で熱帯果実を栽培

パッションフルーツ エドゥリス 第1号達

 

2016年6月中旬に、「ふくおかフラワー老司店」で購入したパッションフルーツ エドゥリスの挿木苗3つ。

パッションフルーツ エドゥリス<2016年6月12日>

 

ここでは、

Passiflora edulis f. edulis パッションフルーツ エドゥリス

Passiflora edulis f. flavicarpa パッションフルーツ フラビカルパ

 

と、パッシフローラ エドゥリスを「パッションフルーツ」と呼び、その中でもf.エドゥリスを「エドゥリス」、f.フラビカルパを「フラビカルパ」とする。

俗にいわれているパープル(紫)をエドゥリス、イエロー(黄)をフラビカルパと思ってもらえば良い。

「サマークイーン」や「ルビースター」はパッシフローラ エドゥリス(ここでいう「パッションフルーツ」)の園芸品種名である。

 

個人的にはパッションフルーツが大好物で、モルジブのリゾートでビュッフェ式の食事のデザートとして毎食山盛りに置いてあるのを十個以上食べても飽きもせずに1週間毎食食べ続けられるぐらいだ。ビュッフェテーブルには果皮がシワシワになったものが提供されているが、そこにコーヒー用のスティックシュガーをふりかけて、コーヒースプーンでかき混ぜて食べる。1個あたりスティックシュガー半分を目安にかける。種は噛まずに具飲みする派だが、大抵 の人は種をガリガリ噛んで食べる噛む派だ。なぜ種をガリガリ噛もうと思うのかその心理が個人的に謎だ。「スイカの種を噛みますか?」って言いたくなるのだが、自分がマイノリティなので言った事はなく、内心に留めている。

 

モルジブで提供されているパッションフルーツはフラビカルパで、その他、ニューカレドニアやハワイ、南米などの常夏リゾート地でもフラビカルパが主流。南米でマラクジャと呼ばれているフラビカルパがモルジブオセアニア周辺を経由してハワイに入って来たようだ。ハワイではその前に紫の品種がオーストラリアから持ち込まれリリコイ地域で野生化した事からパッションフルーツをリリコイと呼ぶようになったそうだが、その後に入ってきたフラビカルパが主流になっており、今やリリコイ=フラビカルパというイメージが定着している。

 

エドゥリスの話に戻す。フラビカルパに比べ耐寒性が高いエドゥリスが日本で流通し、日本では俗にいうパッションフルーツエドゥリスといった感じだ。

 

2015年の5月初旬に当時の自宅近くにあった、「ふくおかフラワー老司店」でパッションフルーツ エドゥリスの小さな挿木苗が沢山売られているのを見た。既に花が咲いていて蜂が集まって飛び回っていたが、よく見ると、どの苗にも幼果が数珠なりに付いていて、こんなにぽこぽこと連続して付くものか、と驚いた。

その異様な実の付き具合に、これなら果実をスーパーで買うより破格に安いな、と思い5苗程買って父に油山の農園に植えてくれと頼んだ。

しかし、それから一向に果実を父が農園から持ち帰る事がなく、父にどんな様子か訊くと、「使わなくなったキウイの棚に這わせたらカズラのように這い回って物凄い事になっている。」と言うので、じゃ、果実は?と訊くと「全部カラスがつついて食べた。」と言うではないか。そしてその年の冬、数年に一度の寒波にみまわれ、枯れてしまった。

父に油山に植えてもらっても、ただ植えるだけで特に管理してもらえる訳ではないと悟り、翌年は自宅のバルコニーで栽培しようと決意。

 

そうして翌年の2016年6月中旬に購入したこの第1号だが、つまりその前には第ゼロ号達(2015年5月初旬に購入した苗達。寒波で枯れた。)がいる、という事になる。

さて、この第1号達だが、前年とは違い、売り場にあった苗には一つも花も幼果も付いていなかった。前年との違いはお店を訪ねたのが1ヶ月遅れだった。おそらく花芽や幼果が付いていた苗は既に他の人達に買われて、もう売り場には花芽や幼果が付いていないものしか残っていないのだろうと考えたが、これらの苗もどうせすぐに花芽が付くのだろうと思い購入した。

パッションフルーツ エドゥリス<2016年7月3日>

パッションフルーツ エドゥリス
パッションフルーツ エドゥリス<2016年7月18日>

パッションフルーツ エドゥリス<2016年11月20日>

一向に花芽が付かず。そのまま冬は落葉したが、屋外の軒下(バルコニー)で乗り切った。

 

2017年も花芽は付かず、その年末は根元から10センチぐらいのところまで切り戻して越冬させた。

 

2018年の春にまたツルがどんどんと伸び完全に元通りになった。ふと見ると、1つだけ花が終わった後の花殻が付いていた。蜂もいないし、人工授粉もしていないので結実もしていないが、それ以降 花芽は付かず、また冬が来た。まもなく購入して3年になろうとするのにただただワサワサと葉が生い茂るだけでさっぱり花芽が付かない様子に、この苗はハズレ苗なのか。実生苗なら3年後からだろうが、挿木苗で3年この調子。パッションフルーツには個体差がかなりあって、花芽が良く付くものと、全然付かないものがあるのだろう、と解釈し思い切って、引っこ抜いて栽培を辞めた。

 

それ以降、パッションフルーツ エドゥリスの苗を買うなら、花芽や幼果が付いているもの以外は買わない、と決めた。