大里グリーンさんからヤフオクで2019年1月に購入した取木苗。高さは約1mではあるが幹の太さが素晴らしい。私の熱帯果実栽培に火を付けた苗が2本あるが、その内の1本がこのトゲバンレイシ第2号だ。(もう1本はシャカトウ第1号。)
大里グリーンさんには良質の苗を多くお譲り頂き、また数々の真心を頂戴している。
<2019年3月17日>
購入後、しばらくは自宅の屋内で栽培していたが、2019年4月に油山に持込んだ。
画像は5月の画像だが、太い幹の先っぽ左側から細い枝が上方に伸びているが、これがこの後、重要な役割を担う。
<2019年5月19日>
6月に入り、また新たなる新芽がニョロニョロと出てきた。
<2019年6月1日>
<2019年6月29日>
<2019年8月17日>
冬に殆どの葉が落ちてしまったが、2月に入って新芽が出てきた。この画像は取木の幹の上部から夏場にグングン伸びた枝。
<2020年2月1日>
3月になると葉が広がり始めた。画像手前の大きな葉は、冬に落ちなかったもの。これら小さな葉もこれぐらい大きくなるのか?
<2020年3月22日>
4月に入り幹が緑に覆われた。取木の幹の先っぽから夏の間に伸びた枝は太さを増し、取木の幹との境目が分かりにくくなりつつある。高さも180cm程まで伸びた。
<2020年4月5日>
<2020年9月20日>
<2020年11月22日>
京都府立植物園で沢山結実しているトゲバンレイシをの樹を見た。樹に付いているのを目の当たりにするのは初めてで胸踊った。
<2020年12月26日>
昨年の冬は葉が全て落ちてしまったが、今年は寒さが厳しくハウス内の最低温度が昨年より約7度低いのに葉が落ちなかったし、青々としている。環境に慣れて耐寒性が上がってきているのか。
<2021年1月11日>
その後、厳しい寒さの日が続き葉が落ちてしまったが、新芽が出ている。
<2021年2月22日>
<2021年2月23日>
その後、微動だにしない。2ヶ月半前の新芽も枯れて葉が展開しなかった。付いている花芽は黒ずんでいて、生きているのか枯れているのか。このまま様子を見る。
<2021年5月3日>
6月に入ったが、まだ朝晩は15度以上20度未満で、なかなか新芽が展開しない。新芽自体は青く元気なので問題ないのであろうが、もどかしい。
やはり6月中旬以降、朝晩の気温が20度を超えないと水を得た魚のように元気にはなってくれないようだ。
<2021年6月5日>
夏になりようやく高い位置の葉がチラホラ展開してきた。低い位置では新芽が出てきている。
<2021年7月24日>
<2021年8月9日>
<2021年8月15日>
<2021年9月23日>
<2021年9月25日>
<2021年10月24日>
また京都府立植物園を訪問し、トゲバンレイシの大量のツボミと1つの果実を見た。
<2021年11月6日>
トゲバンレイシ第2号の話に戻す。
大量の新芽が出てきた。
<2021年11月22日>
<2021年12月31日>
<2022年3月19日>
<2022年5月5日>
<2022年5月8日>
<2022年6月13日>
<2022年7月18日>
<2022年8月16日>
ツクツクボウシが朝から晩まで留まって樹液を飲んでいた。
<2022年9月23日>
ツクツクボウシは結局3日間、微動だにせず留まり続けていた。もう季節外れで雄の鳴き声も聞こえないので、第一優先の動物本能「種の存続」の行動を起こさせるスイッチが作動せず、第二優先の「個の生存」の行動として、安全なハウス内で動かずに樹液を吸続ける以外、本能的に何したらいいか分からないのだろう。つまり、彼らは条件で構成されたプログラミング通りに行動しているという事か。「遊び」がいかに高知能である人間特有の行動であるかがよくわかった。
<2022年9月25日>
2週間経っても留まっていた。樹上で死んでいるのか?
<2022年10月8日>
その後、恐る恐る捕まえてみると死んでいた。なんだ。一体いつから死んでいたんだい?
<2022年10月10日>
<2022年11月6日>
<2022年11月27日>
また京都府立植物園を訪問し、トゲバンレイシの大量のツボミを見た。
<2022年12月4日>
トゲバンレイシ 第2号の話に戻る。
<2022年12月30日>
根元の方から伸びていた徒長枝を広がらせるように紐で引っ張り、枝先が上向くように支柱で誘引した。
<2023年1月3日>
<2023年2月26日>
<2023年3月19日>
<2023年5月6日>
<2023年6月10日>
新葉が一気に展開した。
<2023年7月16日>
<2023年8月17日>
ついに初めて花芽を付けた。また、根元の方から伸びていた徒長枝を広がらせるように紐で引っ張り、枝先が上向くように支柱で誘引していたが、その部分に新芽が付いた。
<2023年9月9日>
ツボミが肥大して恐れていた事が確信に変わった。ツボミの形が4号、7号、8号がこれまでに付けたものと違うのだ。
<2023年9月16日>
間違いない、これはトゲバンレイシならず、ヤマトゲバンレイシだろう。
実は4号を油山農園で初めて見た時に樹形も樹皮の感じもこの第2号と違っていて、よりジャングル感があるというか、むさ苦しい感があるというか、この第2号はどこか涼しげな感じがあるような違いを感じたし、その時、かつて熱帯果実の栽培・研究をしていた父が、「試験場にあったトゲバンレイシはこっち(第4号)のような感じだったぞ。そっち(第2号)はヤマトゲバンレイシではないか?」と言ったのだった。そしてこの第2号を購入した大里グリーンさんは、当時は「トゲバンレイシ」として取木苗を売られていたが、その1年後ぐらいから、全く同じような取木苗を「ヤマトゲバンレイシ」として売られるようになった。今もヤマトゲバンレイシとして出品されている。そして、この第2号だけが、かつて越冬に悩まされた第1号や3〜6号達に比べて耐寒性が高いといった様々なファクトに加えてこのツボミ、間違いないだろう。ヤマトゲバンレイシだ。しかし、このままトゲバンレイシ第2号として継続して掲載する。理由は、この耐寒性を活かして、例えば第8号の枝を接木すれば、安心して越冬できるトゲバンレイシになれる可能性が高いので、来春に接木をする事を前提に、トゲバンレイシとして掲載を続ける。
<2023年9月18日>
<2023年9月24日>
<2023年10月9日>
<2023年10月22日>
<2023年11月18日>
<2023年11月25日>
寒くなり過ぎたのか、花が半開きで落ちてしまった。
<2023年12月10日>
<2023年12月30日>
第8号の枝を接木しようと、枝を確保し湿らせた新聞紙にくるんでビニル袋に入れ、冷蔵庫で保存した。
<2024年1月20日>
<2024年2月25日>
4月13日に 第8号の枝を接木しようと冷蔵庫から枝を取出して確認するとカビてしまっていた。従来は家庭用冷蔵庫の野菜室で保存していたのが、新たに油山農園に業務用冷蔵庫を導入したのでその中で保存したのが問題だったのか。次は秋に接木できるが、やはり来春を待とう。
<2024年4月13日>
<2024年5月3日>