2019年6月中旬に頂いたハニーグロー パイナップルを食べた後にそのクラウン(頭の部分)を植えた苗。
ハニーグローとは米デルモンテ社がフィリピンの認証農場で限定生産している新品種で、そのクラウン植えたものをハニーグローとは呼べないだろうが、ここでは他と区別するためにそう書く。
ちなみに通常、園芸品種の果実から種を採取し植えて出て来る芽は先祖返りしており、その園芸品種を引継がない。例えば王林やフジを食べて種を植えて出た芽は王林やフジではなくただの林檎である。
では、パイナップルの頭の部分はその品種を引継ぐのか?が分からないし、そもそもフィリピンの認定農場ではないのでハニーグローとはいえないのだ。
パイナップルの栽培では失敗経験がある。
以前、バルコニーで栽培していたパイナップル(ハニーグローではない)の果実が肥大したのが秋で朝晩の冷込みが強くなっていたので家の中に入れた。
<2017年11月18日>
それから約70日後、部屋中にパイナップルの甘い香りが漂い、見た目にもオレンジ色で果肉も触って柔らかくなった。
<2018年1月27日>
通常、パイナップルはフィリピンなど海外でまだ青い内から収穫され、船便輸送、国内流通を経て売り場に並ぶ。
これが樹上完熟したとあらば、さぞかし甘いだろう、と甘い香りと相まって期待度120%の中、収穫し、切って口に入れたらびっくり!!
味が無いのだ。ミネラルウォーターの方がまだ味がある、というぐらい全く何も味がない。蒸留水のようだ。
これで学んだ事は、パイナップルの美味しさ、甘さ、の秘訣は日光量だという事だ。朝から夕方まで1日中、赤道付近のギラギラした太陽の下で直射日光を浴びさせたものには、バルコニーと屋内で樹上完熟させたものなどが敵うはずがなかったのだ。あとは肥料も関係しているかもしれない。
さて、ハニーグロー パイナップルの話に戻るが、
下の画像の左端のパイナップルが2019年6月中旬に頂いたハニーグロー パイナップルだ。これの頭を切って、何枚かの葉をむしり、マーマレードの瓶に水を入れて挿しておいた。
<2019年6月15日>
すると、下からワサワサと根が出たので油山の農園に持込み、鉢に植替えた。
<2019年7月1日>
<2019年9月21日>
ハウス内で冬も無事に乗り越えた。
<2020年3月22日>
<2020年7月5日>
<2020年8月2日>
<2020年8月16日>
<2020年8月23日>
<2020年11月2日>
<2020年11月22日>
<2021年1月11日>
<2021年2月22日>
<2021年5月3日>
<2021年7月24日>
<2021年8月9日>
<2021年8月15日>
<2021年9月23日>
<2021年9月25日>
<2021年10月24日>
<2021年11月23日>
<2022年1月3日>
<2022年3月20日>
<2022年5月5日>
3年目なので収穫に期待し、ハウスの外に出した。
<2022年6月13日>
早速花芽が付いた。ハウスから外に出て晴れの日が続き、直射日光で葉焼けしている。
<2022年7月1日>
今にも咲きそうなツボミ達だが、肥料不足か、3段ぐらいしかない。
<2022年7月16日>
無事結実した。
<2022年8月12日>
<2022年8月19日>
凄いヘアスタイルになった。
<2022年9月25日>
果皮がやや黄色くなった。
<2022年10月9日>
ついに樹上完熟して茎から折れ取れた。
<2022年10月19日>
私が遠方にいる為、2-3日置いて両親に食べてもらう。頭の部分は確保してもらうようお願いした。
その4日後、両親がいる実家を訪ねていた甥っ子からわざわざ「(ライチバナナとハニーグロー)パイナップル美味しかった」と電話があった。母から後で聞いた話、甥っ子があまりに美味しいと言うもんで、「叔父ちゃんに電話して、そう言ってごらん。喜ぶよ。」と言ったそうだ。母が言うには、切ると断面は真っ黄色で、とても甘くて美味しかったそうだ。頭の部分をまた土に埋めて3年後にまた食べれるように頑張ろう。果実を収穫した後の元株からも脇芽が出るだろうから、それも植えて増やそう。モチベーションが上がった。
それから10日が経って、果実の頭の部分は既に立派な苗になっていた。
<2022年11月3日>
<2022年11月28日>
<2022年12月30日>
<2023年2月25日>
<2023年3月19日>
<2023年5月5日>
<2023年6月11日>
ついにこの瞬間が来た! 元株から脇芽が2つ出てきた。約1年もかかるとは思わなかった。
<2023年8月16日>
<2023年8月17日>
<2023年9月18日>
<2023年10月9日>
<2023年11月26日>
<2023年12月30日>
<2024年2月24日>
2022年10月末に頭の部分を植えてできた苗から花芽が出てきた。
<2024年5月6日>
<2024年6月1日>
<2024年6月16日>
<2024年7月20日>
<2024年8月15日>
8月29日から30日にかけて、台風10号「サンサン」が九州上陸。強風に煽られ、支柱の縛り口からボッキリ折れて果実が落ちてしまっていた。ただ、9割がた完熟しているので家で追熟しようと、持ち帰った。
果実を一旦家に置いて、いくつかの野暮用を済ませ、車を車庫に停めて家にもどると、驚いた事に、頭だけになっていた。女子1名に完食されていたのだ。「普通のとは全然違ってめちゃくちゃ甘かった。美味しすぎて1人で全部食べてしまった。」との事。まあ、いいか。
また2年後に向け、頭の部分の下の方の葉をむしってグラスに入れて水にさした。
<2024年9月1日>
1週間後には根が十分に出たので鉢に植えた。
<2024年9月8日>
2023年8月に元株から出てきた脇芽2つが大きくなり、2025年の夏には収穫できそうになっているので鉢を分けることにした。根元をよく見ると、1つは元株の側面から、もう1つは地面から出ている。
<2024年11月17日>
根から綺麗に分けれるか見ようと鉢から出していると、元株から出ていた方がちぎれてしまった。
<2024年11月17日>
しかし、よく見ると根のようなものが表面に出ているので、葉を何枚か剥いてみると、フレッシュな根が出てきた。
<2024年11月17日>
それをそのまま新しい鉢に差した。元の鉢から出した方ももう一度鉢に戻した。
<2024年11月17日>